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美内すずえ傑作選13 はるかなる風と光 下 クイーン・エマ [本 マ行]


はるかなる風と光 (下巻) (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)

はるかなる風と光 (下巻) (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)

  • 作者: 美内 すずえ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 文庫


今までの人生で、生まれ故郷キング島の文明の遅れを思い知らされたエマは、
ナポレオンの興味を引き、彼から「帝王のテスト」なるものを受けることになる。

その間に、アドルフ、エドワードと再会。
エドワードとの幸せも、アドルフからの想いも振り切って、キング島を選ぶエマは、
ナポレオンのテストに全て合格し、援助を受けてキング島へ帰る。
(どうも、アドルフの言う「愛」は、束縛タイプの身勝手なものに感じる。)

キング島に戻り、幼馴染達と再会できたのもつかの間、ゴーラダという、元呪術師に父は殺され、母も「呪い」で死に掛けていた。
そのゴーラダと対峙して、見事勝利を収めたエマは、キング島を調査し、開拓して行った。

キング島オリジナルのココアを開発し、恩あるナポレオンに飲んで貰う為、再びフランスへ出航する。
フランスでナポレオンに認められ、エマは、クイーン・エマと呼ばれることになった。
一方アドルフは、海賊を辞めビューロン商会の主人となり、エマをひたすら待つ。
自分の伝言が伝わっていないとは知らずに。

その頃。経済市場から締め出されたイギリスは、キング島を植民地とすべく、出航する。
その中には、エマとの関係を利用されようとする、エドワードの姿もあった。

戦闘準備をしてきたイギリス軍に、それでもカカオ農園を守るため立ち向かう。
その最中に、エマはエドワードへの想いに区切りをつけ、アドルフを愛していると気が付く。
エドワードは負傷しながらもエマの為、イギリス国王に偽りの報告書を綴り、息を引き取る。

農園に火をつけられ、追い詰められたエマ達は、最後の手段として、湖を破壊し、町ごとイギリス軍を倒した。
築き上げたもの全てを飲み込んだ水が引いた後、カカオの新芽を見つけたエマは、
もう一度、始めからやり直そうと決意を新たにする。
そして、彼女は永遠になる。

最初から最後まで不屈の闘志を持って、運命を切り開くエマは、カッコ良かった。

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