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狩人は都を駆ける [本 ハ行]


狩人は都を駆ける

狩人は都を駆ける

  • 作者: 我孫子 武丸
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本


〈収録作品〉
・狩人は都を駆ける
・野良猫嫌い
・狙われたヴィスコンティ
・失踪
・黒い毛皮の女

何故か動物病院の前に探偵事務所を設けた、動物嫌いの名も無き主人公、「私」。
同じ雑居ビルの犬猫病院長、人としてはアレだが獣医師としてはピカイチの、沢田。
たまに臨時助手を頼む、ガタイは良いが抜けている金欠学生、板東。

「狩人は都を駆ける」
大金持ちで毅然とした老婦人・藤井喜美子が大切にしていたドーベルマンが誘拐され、
身代金を要求された。
沢田からの強引な依頼で、屋敷に赴く探偵。

「野良猫嫌い」
メインクーンを飼う金田美春の住むマンションで、野良猫が惨殺される事件が続いた。
依頼主はやはり沢田絡みだった(笑)

「狙われたヴィスコンティ」
ドッグショーの優勝候補、シーズーの「ヴィスコンティ」に脅迫状が届いた。
“貧すれば鈍する”
思わず飼い主の安曇利恵子から、ボディガードの依頼を受けたのだが・・

「失踪」
同じ雑居ビルにある地下スナックのバーテン野口から、
「猫さらい」が出没したとの相談を受けた。
犯人の目的は、三味線の皮?動物実験?真相は・・

「黒い毛皮の女」
綺麗な2歳の黒猫を、雨の夜道に轢いてしまった。
飼い主を探す為に聞き込みを始めたが、自宅や事務所に何者かが侵入。狙いは黒猫?
動物嫌いの探偵の心に、変化が芽生えた・・?

動物嫌いなのに、どういう因縁か動物に関わる事件に遭遇する。
正義感にあふれているとか、使命感に燃えているわけでもなく、
悩んだり凹んだり、どこか憎めない、いつも窮乏している主人公(笑)

最初からグイグイと物語に引き込まれた。
構成が良いのか、話の運びが上手いのか。とにかくオススメの1冊。

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