イヴの眠り 小学館文庫全3巻 [本 ア行]
「YASHA 夜叉」の続編で、前作から18年後の物語。
自分の出生の秘密を知らずにハワイ島で育った、強い霊力(マナ)を持つ18歳アリサ。
アリサを実の娘のように愛するコーヒー農園を営む、ケン・クロサキ。
元賞金稼ぎでケンの妻、ルー・メイ。
アリサの実の父親で、今は弟の雨宮として生きる、有末静(ありすえせい)
お調子者だが自分をしっかり見据えているシン・スウ・リンの息子で日本人の母を持つ、烈(リエ)
烈と同じく16歳で、外見が父親のケンにそっくりなアリサの弟、シンジ。
シンの秘書で虎狼拳の師範、小英(シヤオイエン)
雨宮(静)の秘書、ジャック・メイヨー。
静の幼なじみで主治医の循環器外科医永江十市(ながえといち)
キジムナーが見える、永江先生の次男・三男櫂(かい)と宙(そら)。
有末静のクローンで死鬼(スー・グイ)と呼ばれる快楽殺人者、本名セイ。
かつての有末静の上司で死鬼の母(子宮を提供した)クラリス・シュライバー博士。
ウイルス遺伝子計画のディスクを保管している沖縄医科大学遺伝子工学科教授、今井達也。
「YASHA 夜叉」は昔読んだけど、あまり覚えていなかったので、
最初続編だと気が付かなかった(笑)
理屈では死鬼を殺さないとと思うのに、感情は死鬼に惹かれるアリサ。
アリサの複雑な感情を知りなお彼女を守ろうとする烈。
伏線やストーリーの立て方が毎回上手いなあ。
以下、収録された短編
「魂送り(マブイウクリ)」
男子禁制の聖地に隠された、静の母比佐子(ひさこ)の日記を探して欲しいと頼まれたルー・メイ。
母の手紙とジョナサンの日記を手にした静は、日記を燃やす。
日記を見つけた翌日、ルー・メイは書き置きを残し姿を消す。
ケンは静にヒマをもらい、自分のではない子を妊娠しているルー・メイを探しに行く。
そして、物語は「イヴの眠り」へ・・
「ハウメアの娘」
グリーンベレーに所属していたケン・クロサキ中尉が、部下のジャック・メイヨーや
中国拳法の師範として雇われたルー・メイ・クァンと初めて会った時の話。
ルー・メイは、気性の荒い火山の女神でもあり、
生命の象徴でもある“ペレ”の様だとメイヨーは言う。
「真南風(マハエ)」
静が、双子の弟凜(りん)に宛てた想い。
ところでこの作者さんは、綺麗でカッコイイ女性ではなく、
可愛い系の女性をメインにも描けるのか、ちょっと興味がある(笑)
青き竜の伝説 [本 ア行]
アルフレートの時計台 [本 ア行]
あの路 山本けんぞう [本 ア行]
裏切られた夫の手記 [本 ア行]
久しぶりに非常に読みにくい本と出会った。
イタリア文学だからなのか、作者の書き方か、訳か、理由は分からないけれど。
言い回しがくどい上に、ストーリーに劇的な展開もなく、
延々と主人公の「私」が考えたり愚痴ったり・・
確かに人間は、考え抜いて決心したことにも不安を覚えたり、
こうと決めたのに舌の根の乾かぬうちに・・ということがあるけれど、
あまりにもそればかりだと、読んでいてウンザリする。
手を付けたから最後まで頑張って読んだが、
読後は本が面白いとかよりも「やっと読み終わった」という思いしかなかった・・
いつも美空 文庫版全3巻 [本 ア行]
一角獣 小池真理子 [本 ア行]
アルカサル-王城- 文庫版全7巻 [本 ア行]
アシンメトリー 飛鳥井千砂 [本 ア行]
年齢的に結婚願望が強く焦りもしている、少々視野の狭い秋本朋美。
カフェの雇われ店長だが料理の腕は逸品、優しい性格の同性愛者、藤原治樹。
同性愛者と知りつつ治樹を愛し結婚した、個性的だが根はしっかり者でアセクシャルの辻紗雪。
過去の経験からパワースポットや波動などに拘り、昔から紗雪が気になる夏川貴人。
「サムシングブルー」が良かったので読んでみたが、
4人の複雑な人間関係と、それぞれが抱えた悩み、それ故のすれ違いなど
こちらも面白くて、すいすい読めたし、
121~122ページの紗雪の思いや考え方には、ハッとさせられた。
ちなみにアシンメトリーとは「非対称」という意味らしい。
あと、それぞれの人物の章に、トランプのマークが付いているのが可愛かった。
いろはにこんぺいと 文庫版 [本 ア行]
達(とおる)が好きで、嫌われるくらいならと自分から避けだした、主人公チャコ。
冷めていて、でも人付き合いが悪いわけではない、女子に大人気の、姫野達(ひめのとおる)
一人称が「オレ」の為、しばらく男の子だと思っていた、クンちゃんこと長崎君子(ながさききみこ)
恋しい達(とおる)と話す時は、さっと眼鏡を外す、遼子(りょうこ)
彼女がいるけど、同じ学校のチャコのことが好きな、ちゃらんぽらんな高橋。
同じアパートに住む幼馴染みの恋模様を、クラスメートやアパートの住人を絡めて描かれている。
正直、どのキャラにも魅力を感じなかった(笑)
でも最後、小さなクンちゃんとお父さんのやりとりは良かった。